スイスの有名ブランド ゼニス エル・プリメロ
今回はスイスの老舗高級ブランド、ゼニスの時計を紹介しようと思います。
ゼニスの中でも特に人気が高い「エル・プリメロ」を紹介します。
ゼニスは1865年創業のスイスの時計メーカーで、世界でも数少ないマニュファクチュールの一つです。
マニュファクチュールとはムーブメントから文字盤、針などあらゆる部品を自社生産することができる企業のことを言います。
世界でもマニュファクチュールの企業は数少なく、セイコーやロレックスもマニュファクチュールになります。
今回紹介するエルプリメロはムーブメントそのものの名前であり、時計自体の名前でもあります。
エスペラント語で「第一の」という意味のエルプリメロには「最初」と「最高」の両方を合わせ持つ名前になっています。
このエルプリメロという時計において最初とはなにか、それは時計製造初の自動巻きクロノグラフキャリバーということです。
完全自社生産で自動巻きのクロノグラフを作り上げる技術力はゼニスの大きな特徴の一つです。
そしてこの時計の最高にして最大の魅力は圧倒的な振動数です。
このエルプリメロは毎時36000振動という驚異的な性能を持っています。
振動数とは、簡単に言うと中のムーブメントが時間を調節するために1時間動いた回数のことを言います。
基本的な自動巻き腕時計の振動数は21600振動または28800振動が多いです。
この振動数というのは多ければ多いほど時間を計る精度は高くなります。
腕時計とは通常身に着けていることが多いものですので、腕の動きに応じて揺られています。
自動巻きの時計というのは角度や腕の振りなどによって時間に小さなズレが生じます。
振動数が多いことによってこのような日常生活の小さなズレを最小限に調整してくれます。
しかし、この圧倒的な振動数ならではの欠点があります。
それは振動数が多いので部品の摩耗が激しいということです。
ゼンマイをまく力も他の時計に比べて早く消耗してしまいます。
他の時計メーカーが安易に振動数を上げないのはこの欠点があるからです。
なので、振動数が多ければ多いほど良い腕時計かと言われればそうではありません。
消耗が激しければオーバーホールの頻度も増えるので費用もたくさんかかる場合もあります。
なので振動数が多いエルプリメロのような時計は普段からよく動く仕事やアウトドア派の人におすすめできる時計のような気がします。
高級な時計なので、部品の消耗の速さがデメリットになりうるような方はそもそもいなかもしれませんが・・・
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- 出版社/メーカー: ゼニス(ZENITH)
- メディア: 時計
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